わかりあえる瞬間

  • 2017.03.07 Tuesday
  • 19:44

マンハッタン RADIO CITYミュージックホールにて。

そのとき私は、端から2番目の席でした。ほどなく開演というときに隣の席についたのは、コートを着た初老の紳士でした。

寒いニューヨークの冬の娯楽は、有名なクルミ割り人形のバレエのほか、オーケストラ、オペラにミュージカル、と屋内ならではのイベントが競うように開催されます。

ラインダンスで有名なRADIO CITYのショーは、クリスマス仕様で、とても素晴らしいものでした。

そのときパシャ!隣の紳士がケータイで写真を撮るのが聞こえました。

ドキッとしたその瞬間そっと私の方にかがみこんで

 「あれ、孫なんですよ

と囁きかけられたのです。

わーおお孫さん?すごいね!

華やかな舞台がひときわ輝きをはなちます・

終演後「すごいよかったですねるんるんお孫さんすてきでしたよ」と言うと、とても嬉しそうに微笑んでおられました。

 

またあるとき。

ニューヨークにはいくつもの有名なジャズバーがありますが、歴史のある店、お料理が美味しい店、いいバンドがはいる店…様々です。

その中の1つ、急な予約だったので、4人がけのテーブルに相席でと通されました。

しばらくして、老紳士が案内されてきました。

「どちらから? 私はね、ニュージャージーから。今日は久しぶりに従兄弟と会うんですよ。」

「お二人ですか?」

私(夫)は単身赴任で…学生の息子が二人日本にいて…

 「ああ、息子はお母さんが好きだからね。一緒がいいね。

 娘はお父さんがいいんだよ

 《 Mother's  son , Father's daughter 》っていうだろう?

 私は娘が3人いてね。長女は医者で、次女は弁護士。3女は証券会社にいたけど、今は子育てに専念してるよ。

 うちの近所に住んでいてね、可愛い孫を連れてよく来てくれるんだよ・・・娘は近くにいるのがいいねえ」

 

最後に。JFK空港に向かうタクシーのなかで。

 「オハヨウゴザイマス!オゲンキデスカ?どこに行くの?」

日本に帰るんですよ。息子が二人いるので。

 「小さいの?」

いやいやそれが…おとななんですけどね。お父さんはひとりでも暮らせるけど息子は心配で・・・

 「ああ、息子はお母さんが好きだからね。娘はお父さんがいいんだよ。」

あれ?どこかで聞いた?

 「私は2人、娘がいてね。

 昔はクルージング船のコックだったんだ。ヨコハマ、、コウベ、行ったよ。

 年をとって陸にあがってマンハッタンのレストランで働いて、今はタクシーだよ。

 好きなときに働くんだ。

 上の娘には子どもが2人、いてね。ほら写真がこれだよ。」

 

こういうほっこりするシーンの数々が、旅行の思い出を彩ってくれる。

幸せな瞬間。彼らの人生に幸あれ。

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